ひとり「つーる・ど・北海道」 完結編

2005年9月30日。
思いつきで決行した旭川→札幌のママチャリひとり旅。
物理的要因(ヒザの痛み)と天候要因(寒さ)と心理的要因(JR線への甘え)により、残り約15kmまで来てリタイアしてしまいました。
主な敗因は次のとおり。
■思い付きゆえの準備不足。この時期に半袖はないよな(笑)
■荷物多すぎ。楽器(=空気抵抗発生装置)なんて背負ってたし。(爆)
■走法の誤り。立ちこぎってヒザに悪いんだってね〜
■ルート選択のミス。近道しようとして結局遠回りとは、情けない。古い地図なら無いほうがマシです。

以上の反省を経て・・・
■自転車は3段切り替えのママチャリ「Mk-U」を使用。これで上り坂も攻略して見せよう。
■荷物は最小限に。楽器なんて背負いません(爆)。ただし、翌日は友人の結婚披露宴。スーツを持っていかねば(笑)
■寒さ対策に、長袖を用意。たくさん汗をかくので、着替えも多めに持参。
■最新の道路地図を持参。ルート選択に確信を持てれば「急がば回れ」も実践できよう。

・・・宇宙世紀2006年9月17日。人は同じ過ちを繰り返す・・・のか!?
ハカセ、Mk-U出ます!


今回のスタート地点は「道の駅 あさひかわ」。とても天気のよい「サイクリング日和」な日でした。
いろいろあって、午後1時の出発になってしまいました。先が思いやられますな。
スーツケースが邪魔ですが、明日は札幌で友人の結婚式。これは仕方ないところです。
今回、苦楽を分かち合った機体「Mk-U」。
事故でクラッシュしましたが、今度も不死鳥のように復活してくれました。
国道に接していない道の駅なんて、個人的にはどうかと思いますが。
我が家から近いということで、スタート地点です。

前回は石狩川を左手に、サイクリングロードを経て神居古潭へ向かいましたが・・・。
しかし、これだと遠回りらしいので今回は対岸のサイクリングロードを使用することに。
サイクリングロードということで、道路に舗装はされてましたが、基本的に手入れがされていない様子で、荒れ放題。
まあ、こんなところにカネをかける必要は全くないと思います。頼むからやめてください、お役人様。
そこはすっかり昆虫や動物のゾーンで、大量のバッタやキリギリス、トンビの群れやキタキツネなど、いろいろな生物に遭遇。
時にはスズメバチに追い回されたり、林間エリアではエゾリスが上から降ってきました(爆)
サイクリングロードはR12のすぐ下を走ってます。 これは今年のことなんでしょうか。
こいつに出遭わなくて、良かったです。
交尾中のバッタって、羽根広げて飛べるんですよ。
私の自転車を避けて、大量に飛び立っていきました。

神居古潭では、農家の手作り紫蘇ジュース&リンゴジュースで水分補給。
サイクリングロードを出て、R12(「12歳指定」ではないので。念のため。)へと進入します。
午後2時半。深川市に到達。
前回は苦労した長い上り坂も、ギアを軽くすることで比較的楽に攻略。まあ時間はかかりますが・・・。
午後3時。「道の駅 ふかがわ」に到着。ここでは30分ほど休憩することに。
序盤で飛ばしすぎて中盤の強風にやられた、前回の轍は踏まないように心がけてのことです。
神居古潭近くの石狩川。
この辺りは流れが多様で、見てて飽きません。
蛾の死骸をガツガツ喰いまくるキリギリス。
草食昆虫のイメージでしたが、雑食性なんですね。
神居古潭にて。ジュース飲みながらブラついてました。
今思えば、とっとと先に行っていればよかったです。。。

1時間半でここまで到着。
前回よりペースは遅いが、まだ疲れはありません。
実に穏やかな流れの、この地点。
8/18の増水時と比べてみてくださいな。
ここに着くまでまで、ちょうど2時間。
何かお祭り(?)をやっていて、ゆっくりできませんでした。

午後4時。滝川市に到着。
前回より時間がかかってますが、体力的にはその分だけ余裕があります。
午後4時15分。「道の駅 たきかわ」に到着。ソフトクリームとソーセージを喰らい、15分だけ休憩。
この先、前回はひたすらR12を突っ切りましたが、今回とったルートはR275(「275歳指定」では(ry
実は今日、美深〜札幌間で、本物の「ツール・ド・北海道」が開催されておりまして・・・。
個人的に便乗してみようかと(笑)
3時間で滝川市に突入。
前回は、この時点で向かい風にすっかりヤラレてました。
15分後には道の駅に到着。
食欲に負けて、いろいろ喰っちゃいました。
ここまで4時間。まだ半分も走ってません。
札幌に着くのはいったい何時になるのやら・・・?

午後5時。新十津川町に到着。だいぶ日が傾いてきました。
さすがにちょっとのんびりしすぎたかも・・・?
浦臼町に到着したのは・・・たぶん午後5時30分。歩道の路面が荒れまくってて、苦労しているうちに通過してしまった模様。
午後6時。「道の駅 つるぬま」に到着。ここでは豆乳ソフトクリームを喰らう。
本当は休憩を取りたいところだけど、もう一息で夕食の店。そこまで頑張ることに。
午後6時半。暗くなってきた頃に、ようやく到着したのは・・・もちろん「しーたけ飯店」。
この日は「D定食」。ここへ来る前にソフトクリーム2個とか喰ったのに、ハラ減りまくりです(笑)
食休みもそこそこに、7時には出発。外はもう真っ暗です。
新十津川町・徳富(とっぷ)川の河川敷。
高校2年のGWにここでキャンプしたのも、良き思い出。
焚き火の前で、タケオたちと朝まで語ったものだ。
札フィルで合宿を兼ねて演奏しに来た「ゆめりあ」ホール。
あれから4年とは。時が経つのは早いものだ。
4時間半かけて、浦臼町に突入。
ついうっかり、カントリーサインを撮り忘れてしまいました。

相変わらず意味の無い69km地点は・・・浦臼町。
ようやく折り返し地点か(笑)
日没直前に着いた、道の駅。
ここの豆乳ソフトは昔から好きなメニューだ。
しーたけ飯店のD定食も、10分かからず完食。
よく考えたら、道中喰ったうち唯一食事らしいメニューだ。

午後7時15分。月形町に到達。
気温が下がってきたので長袖を着用するも、すぐに汗だくに。乾かしながら走ることに。
ここでカメラの電池切れ。次のコンビニで充電するまで、写真撮影ができなくなってしまいました・・・。
そんな中、午後8時10分。当別町に到達。
この町が縦長に広いことは、車で毎週通過しているだけあって重々承知。
両脚に疲れが溜まってきたので、数kmごとに小休止をとることに。速度も目に見えて衰えてきた。
とはいえ、前回のようなヒザ関節の痛みはないので、走る分には支障なし。
ここから、国道337号線に進路を変更。札幌大橋から札幌市へ進入することに。
そこに至るまでの直線道路が精神的にキツかったかな。
6時間を経て、月形町へ。
「札幌」の文字が見えてきました。
電池切れのため撮影できませんでしたが・・・
7時間かけて、故郷の当別町へ。ホント広いよなあ。
実家の前を通過したけど、寄ってる時間はありません。
午後9時。さすがに冷え込んできました。

午後10時。札幌大橋を越え、ようやく札幌市に突入。
数kmを残して札幌市に到達できなかった前回を考えると、実にうれしい。
・・・と言いたいところだが、このルートはここからが長い。少なく見積もっても、10kmはある。
その上、走りながらも両太ももが筋肉痛に。喜んでいる余裕なんぞ、ありません。
「サッポロさとらんど」の横を走り抜け、札幌新道に到達。
ここの「半○屋」でメシを喰って、最後のエネルギー補給。
午後11時10分。目的地、JR札幌駅前に到着。やりました・・・。
札幌大橋を渡り切って、ついに札幌市へ。
でも、カントリーサインくらい設置してください。喜びが半減です(爆)
旭川を出発して10時間。目的地・札幌駅にようやく着きました。
しかし、電池切れで撮影できず。無念です。

予定よりも相当遅れましたが、事故に遭うこともなく、無事に到着。
とりあえず、ホテルの自室でマッサージしてもらったのですが。
「ツール・ド・北海道に出られたんですか?」と聞かれてしまい。
面倒くさいのとボーっとしていたのとで、うっかり「ハイ。」と言ったのが運の尽き。
「マシンは?」とか「セッティングは?」とか聞いてくる。
どうやら彼は自転車に詳しいヒトだったようで・・・話題を変えるのに一苦労でした(爆)

あとは風呂に入って、キンキンに冷やしたビールを飲んで爆睡です。
三十路過ぎても、まだまだコレくらいのことならできるんですね〜
というわけで。ひとり「つーる・ど・北海道」、ここに・・・
完結!