ポートランド演奏旅行 第6日目

11月21日
〜本番の一日〜


朝6時半、電話ががかってきた。
飛び起きて電話に出ると、菅ちゃんからのモーニングコールだった。
本来電話に出るべきであるBAN氏は爆睡中。オレを起こしてどうする(爆)
今日は大事な本番。そのためにポートランドまでやって来たのだし、もうちょっと英気を養うことにする。
・・・まあ、要は二度寝なのだが(笑)
1時間後、自力で目を覚ましてシャワーを浴びて支度をし、朝食を済ませる。
この時点で8時半。余裕だ(笑)
ところがBAN氏は、この時点で何一つ準備ができていない。
「時計が4分進んでるから大丈夫っすよ」という意味不明な言葉を残し、シャワーを浴び始めた。
それが集合時間15分前の出来事であった(爆)
彼の準備が終わるのを待っていたのだが、集合時間3分前にヒゲを剃りはじめたので、部屋を出た。
・・・すまん、オレは先に行く(笑)
全員(BAN氏含む)がロビーに集合したあと、本日の演奏会場であるホテルへと向かう。
歩いて5分ちょっとの近距離だ。
本番前の朝食。
2日前のピザパーティで余ったチョコレートケーキだ。
あと、牛乳&100%グレープジュース。糖分多すぎ(笑)

 演奏会場では、OPACOのメンバーがステージ衣装を着た状態で集合しはじめていた。
 我々はリハーサル後にホテルへ帰って着替えることになっていたのだが。
 後のことを考えると、我々も着替えてきた方がよかったかもしれない。
 楽器を組み立てていると、バストロのSamがやって来た。
 窓から見える山についての話になったのだが、やはり彼が何を言っているのか正確にはわからない。
 「fortune」とか「fine day」いう単語は聞きとれたので、何となく想像はついたのだけど。
 それから、あとで我々何かをくれると言って(たぶん)いたのだが・・・。
 彼の手に握られていたのは、缶ビールがたくさん入った袋。
 あえて気づかないフリをしていたのだが・・・
 まさかとは思うが、本番前に飲むつもりじゃあないだろうな(爆)
霧がかかっていた当日の朝。

やがてリハーサル開始。曲順なので、ファンファーレからだ。
十分にウォームアップをしてあったので、調子がいい。昨夜は良く寝たし、これなら大丈夫そうだ。
OPACO側の単独演奏曲に続いて、だったん人とシェヘラザードのリハーサル。
とは言っても、何かと危険な部分にウェイトを置いていたので、あまり我々の出番はなかった。
しかし、時間がどんどん過ぎていく上に不安材料も増えてくる。
定演のリハーサルで先生が言っていた。「諦めてしまったら、そこでおしまい」と。
同じような内容のことを英語で話していたのだが、定演のときとは違って、決して笑えない。
最後はウェストサイド。例の場所ではやはり、指揮棒からテンポが読み取れない。
かえって不安が増幅された状態で、リハーサルを終了したのだった。
時間もかなりおしていて、食事と着替えを済ませてここに集合するまでの時間が50分を切っている。
Tomが一緒に昼メシを食おうと誘ってくれたが、残念だけど本当に時間がない。
こんなことなら、着替えた状態でリハに臨むべきだったなあ。
本番会場。ホテルの一室ながら、けっこう広かった。
リハーサル前。ファンファーレではFgの左隣がオレの席だった。
立って弾いているのは、「センパイ」ことDaniel(笑)
今回、1stを担当した3人。Tomはカッコいいなあ。
年をとるなら彼のようになりたいものだ。(絶対無理!)
だったん人のリハーサル中。
あんな「まさか」な事故が起きるとは、予想もしなかった。

急いで着替えを済ませ、近場のスタバで飲み物とパンを買って再び集結。
控え室でメシを食っていると、Fg1アシのおじさんがシェヘラザードのsoloを流暢に吹いている。
それだけ吹けるんだったら、代(以下略)
食ったパンも美味しくなかったし、イマイチな食事であった。
開演前にTomと話をしていると、「Kiyoshi Ito」というプレイヤーを知っているか?と聞かれた。
知っているも何も、元N響の大先生ではございませんか。
数年前、オレゴンの音楽団体(詳細は不明)と共演したらしい。
「He is great player.」と言っていたが・・・そりゃあそうでしょうとも(笑)
いろんなイミで「great」だし(爆)
開演前。ホテルのバックヤードが控え室代わりだ(笑)
Tomの使用楽器はシルバー。すごく良く鳴る楽器だった。

信じ難いことに、開演時間が遅れるほど満席に近かった。やっぱり「〜記念」ていうのは、効果が大きいなあ。
ふと、あのCD屋の店員が入場することができたのか、ちょっとだけ気になった。

ファンファーレは、オレ的には本番が1番いい演奏だった。
横にいたFgのねーちゃんが「Good Job!」とか言ってきたので、「あんたもちゃんと吹けよ」とにっこり笑いながら言っておいた。日本語で(爆)
そして、事件はだったん人で発生。
某○ラリネット奏者が落ちてしまった(信じらんねー)その影響で、結果的に曲が2小節分長くなったのだ。
違和感を感じたオレは自信がなかったので、ちょっと控えめに吹いてみたのだが・・・
あとの2人はいつも通りの勢いで突入していた(笑)
考えてみれば、あの部分はいつも先生がこっちを見てくれていたんだけど、この時は違ったんだよなあ。
このやり場の無い怒りが、つい音量に変換されてしまい、最後はやってしまった。ははは・・・。
休憩時間中に、Jamesからも「Good Job!」と言われたのだけど、一体どの部分のことだろう?・・・ドキドキ(笑)
シェヘラザードはいろいろと危険があぶなかったけれど、どうにか止まらずにすんだ。指揮者って本当に偉大だなあ(爆)
オレ個人は、定演での借りを返すことができたので、特に言うことはない。やっぱりちゃんと水分は取らないといけないってことだ。
ウォータースプレーの水をガマンして飲んだ甲斐があったというもの。その中身はここのトイレの手洗い用だったが(爆)

アンコール1曲目は、「日本のうた」。長い曲だったので、しっかり休むことができた(笑)
2曲目は、Cindyの指揮で「ウェストサイドストーリー」序曲。
MANBOの例の音は、叫びつつもちゃんと当てることができてよかった。
最後のChaosな部分は、Cindyの指揮に喰らいつきつつ、Tomにもザッツを出すことができた。何とかなった・・・のだろうか?
先生がいつも、いかに見やすく振ってくれているかを今回は思い知った。いや、ホントに。

終演後、Tomが「You're Amazing !」と言ってくれた。
はれんち氏によると、どうやらかなり上級のホメ言葉らしい。
特に、ウェストサイドが良かったとのこと。
オレ的には、吹きまくっただけだと思うんだけど(笑)
別に、オレは人から評価されたくて音楽やってる訳ではない。
それに、自分を評価するのは自分でありたいし。
とはいえ・・・音楽に関してそう言ってもらえるのは、やはり嬉しい。
こんなこと、今までに何回あったっけ。片手で数えられるぞ、きっと。
終演後。こいつが、あのJamesだ! 終演後に、ローブラスセクションで撮った1枚。
ちょっとブレてしまったのが残念だ。

 その後、演奏会場の1フロア下の会場でレセプションが行われた。
 回転寿司の屋台が用意されていて、意外なほど美味しかったのには驚いた。
 とりあえずは空腹を満たすことができたので、飲み始める。
 「乾杯&お偉方ご挨拶」のあとは、すぐに「ご歓談ください」状態に。
 トロンボーンセクションの3人と共に、ひたすらビールを飲むことに。
 そういえば、リハーサル前にSamが持ってたビールは一体なんだったんだろう(笑)
 突然、札フィルのローブラスセクションが呼び集められた。
 OPACOのローブラスセクションから我々へプレゼントがあるという。
 我々へのメッセージとともに、ポートランド土産のお菓子詰合わせを頂いた。
 どうやら、「白○恋人」のお返しらしい。
 それとは別に、Samがラズベリージャムの瓶詰めをくれた。
 これは彼が自ら作ったものらしいが、原料のラズベリーは隣の庭で採ったらしい(爆)
 さっきSamが言っていた、何かくれるというのはこのことだったのか。
 OPACOのみなさん、ありがとうございました(笑)
 トロンボーンの人たちはこのあと帰ってしまった。彼らには、家庭があるらしい(笑)
トロンボーンパートで記念撮影。
OPACOの3人は、右から順にSam・Tom・Greggだ。
回転寿司の屋台。
恐るべし、商売根性(笑)
回転寿司を喰らう、ゆ〜ちょ。
決してオレではないので、念のため(爆)
 OPACOローブラスセクションからのメッセージ。
Thank you so much for allowing us
to join you in this concert.
From all of us in the low brass
section to you
”という内容だ。
聖子さんとセンパイのツーショット
を撮ろうとしていたところへ割って
入ってきたゴキゲンなK氏。

セクハラにしか見えなかったぞ(爆)

レセプションがお開きになった後は、札フィルでの打ち上げ。
ホテルのすぐ近くの「Bush Dinning」という日本風の店。「武士」という看板が気になって、一度行ってみたかった店だ。
我々のほか、現地の総領事様や中沢さん、亜子姐さんなどお世話になった多くの人たちも参加したのだが、そこにはセンパイの姿も(笑)

乾杯の直後、中沢さんへのお使いで「伊藤組土建」の斉藤さんが現れた。すぐに帰ろうとしたので、慌てて追いかけて身柄を確保。
爽やかな笑顔を見せながら、彼は「今回は大丈夫そうですね」と言ってくれた。ええ、そうですとも(爆)
3年前、彼は諸般の事情で発症したオレを病院へ連れて行ってくれ、Crown Pointなど他のみんなが行かなかった観光地へも案内してくれた。
その上、とてもいい雰囲気のレストラン(とても男2人で入るような店ではないが)で食事をご馳走してくれたのだ。
あの店のクラムチャウダーの味は、一生忘れない。・・・オススメの○○本を売っている店まで教えてくれたっけ(爆)
彼には本当にお世話になったのだが、その後会えないまま帰国することになってしまったっけ。ここでようやくちゃんとお礼が言えた。
残念ながら、彼はどうしても帰らなければいけない用があるらしい。ありがとうございました〜

打ち上げは、終始センパイをネタにして盛り上がる。もう、笑いまくって疲れてしまった。
打ち上げ。ここの寿司よりさっきの回転寿司の方が(以下略)
他にも微妙なカキフライとか。サラダは美味かったな。
ラーメンを喰らう人々(笑) 打ち上げの最後に記念撮影。不審人物1名が枠の外に(爆)

 打ち上げの後は、きむきむ・はれんち・ぴよきなど、金管のメンツで部屋飲み。
 楽しい時間が経つのは早いものだ。もう最後の夜だなんて。
 明日も早いので軽く・・・と思っていたが、結局1時過ぎまで飲んでしまった。
 みんな、タフだなあ。

 お開きになって部屋へ帰ると、BAN氏がテレビを見ていた。ホント、好きだねえ(笑)
 明日着るものがついに足りなくなくなったので、寝る前に洗濯をすることにした。
 ペーパータイプの洗剤、持ってきて正解だったなあ。
 そのあとは、荷物の整理。かなり難航したが、なんとかスーツケースに詰め込んだ。
 手荷物とスーツケースの整理が終わると、もう3時。
 早く寝なきゃ〜と思いつつ、いつものメニューだけはこなしておく。
ポートランド地物のワインも美味しかったが・・・
地ビールには最後まで世話になったな。チーズもたくさん食った(笑)

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